的確な診断が的確な治療 東洋医学には、四診(望・聞・問・切)という基本的な診断がありますが、それらについて述べられた書籍はたくさんありますので、ここでは少し変わった診断の方法を紹介致します。
ですから実際の臨床では、この二つの理論で診断し、二つの治療法で治療をすれば、即効的な治療ができます。 |
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経筋腱収縮牽引理論による診断 |
体の歪みや現れた症状による診断 |
内臓と骨格(もしも肝臓が縮んだら・・・例えば、肝硬変) 経筋腱収縮牽引の原理図 持論・七星論による腹診法 |
≪いかに早く治すか≫が、このサイトのテーマですので即効性のある治療原理を紹介致します。 この図は、十数年前に作成したもので、詳しくは『究極の特殊針』鰍ゥんぽう刊、で説明してあります。
1. 頭蓋骨がずれたり(頭痛) 当然、血管・筋肉・神経も引き吊り、血液循環が悪くなり、血液が濁り、血行不良、体温の低下や上昇で、冷える、痛む、シビレル、マヒする、腐る(壊疽)と、様々な症状が現われてきます。 下のお腹のイラストは、七星論による「腹診法」です。 |
骨格の歪みと腹診の図 |
血液の顕微鏡写真 |
ナマの血液で何がわかる? |
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血液を顕微鏡で観察して、病気の予防や治療に役立てようと研究したことがあり、食事内容を変えたり、睡眠不足をさせたりと、いろいろなパターンで準備実験をした後、80 人ほどの聴講者に集まってもらい、医師立会いの下で、「生の血液顕微鏡観察」と題して、公開実験をした頃の映像です。 1.正常な赤血球の形 赤血球も細胞ですので、時間の経過とともに死にますが、その細胞寿命は約120日(100〜200日)と言われており、体質改善をする時や、漢方薬の効果を観るのに「3ヶ月」と言うのは、この赤血球の寿命(赤血球の入れ替わり)から考えると、わかりやすい。 そこで、赤血球(ヘモグロビン)が少なくなると、体の組織に酸素を十分に運べなくなり、体の臓器や組織に酸素が足りなくなりますので、いろいろな貧血症状がでてきます。 2.連鎖状赤血球 基本的な現代医学では、「赤血球は主に骨髄などで作られる」とされていますが、「千島学説」の「腸造血説」というのがあり、「赤血球は腸で作られる」と説明しています。 ヘモグロビンに必要なのが鉄分で、一般的な栄養学では、老化し破壊された赤血球からリサイクルされ、足りない分は食物から補い、その材料として、黄、レバー、腎臓、心臓などの内臓、骨髄、ほうれん草、etcなど、鉄分を多く含む食品を摂るように説明します。 が、しかし、それらの食品を摂っても、一向に冷え性や貧血症状の解決できない人が多いものです。それは何故かと言うと、不足よりも「害になっている食品の過剰」を考えないからです。 3.尿酸結晶 発病時は、激痛のために歩行も困難になるので、比較的おとなしくなるのですが、肉食が多いと、攻撃的な性格になりやすいので、痛みが治まると、顔はニコニコしていても、あまり人の言うことを聞いてくれません。 左の写真は、生の血液を撮影したもので、「尿酸結晶」と書かれたのが、通風の痛みの原因を作る「凶器」です。 痛風に関係する病気に、「痛風性関節炎」というのがありますが、それは尿酸が関節内で結晶化し、これが関節腔に遊離すると白血球に貪食されておこる関節炎です。 4.血液の中の糖に付着したタール そうなりますと、嫌煙権主張者は、「副流煙が原因だろう!」と、どこまでも「タバコが原因」を主張したがるし、タバコを吸わない人にとっても、実験結果を疑うと思います。しかし、実験した事実というのは、残酷ですが現実で、結論から言いますと、「血中に糖の多い人が、血中にタールを溜めている」ようです。 2001年に北京へ行った時、北京大学第三病院放射腫瘍科の主任である王○○医学博士が、「北京では近年、肺癌の患者が異常に増えてきて大変だ」と言うものですから、私は「多分、原因は煙草と言うだろう」と思いながら、「その理由は何だと思いますか?」と質問をした。 当院に来た肺ガンの患者さんたちも、多くがタバコを吸わない人たちでしたが、「虹彩分析」をしてみた結果、共通して言えることは、「シュガーリング」があったことです。 それは、都市部における交通機関の排気ガスや、都会の密閉された家屋で発生する化学物質、あるいは環境汚染物質としての粒子状物質の中に含まれる、アスベスト、ダイオキシン、ベンゼン、ホルムアルデヒト、一酸化炭素、窒素酸化物、硫黄酸化物、鉛、などを考えますと、答えが出てきます。 また、【OUR GLOBAL ENVIRONMENT】(我々の地球の環境)の著者Anne Nadaka vukaren博士が、「都会の環境では、田舎に比べて33%もの癌の発生率が高く、その原因は絶対に証明することができない」と述べているように、やはり都会の環境は、人体に悪い影響を作り出しているのです。 昼夜を問わず大量に撒き散らかされる排気ガスを始め、都会の悪い環境から考えますと、タバコなんてのは微々たるものです。 5.アレルギーと白血球の比較 元気な白血球は、バクテリアや異物をどんどんと細胞に取り込んでいって、血液中の異物 を掃除してくれるからで、一見すると白血球自体が一つの生命体のようで、まるでアメー バーのように動きまわっているからです。 ところが、アトピー性皮膚炎の患者さんや、アレルギーのある患者さん、或いは感染症になりやすい(風邪をひきやすい人も含む)患者さんの白血球を見ていますと、白血球の動 きが悪かったり、白血球が小さかったりします。左の写真は、二人の血液映像写真を比べたものですが、右側の映像は白血球の小さいのが一目でわかります。 右側の人の白血球が小さいのがわかります。白血球は骨髄や胸腺などのリンパ組織で分化しますので、東洋医学的な観方をしますと、腎臓と関係があり、アトピー性疾患やアレルギーのある患者さんの≪虹彩分析≫をすると、腎臓区や腎臓に関係のあるところに、マイナスサインを見つけることができます。 血液は大きく分けると血球部分と血漿(けっしょう)部分(液状)に分けることができ、血球に含まれるのは、「赤血球」「白血球」「血小板」で、それらが血液中の約45%を占めていて、残りの約55%が血漿となっています。 白血球は、病原体が体内に入ってきたら、集中して病原体を食べてくれますので、「貪食作用」(細菌や微小な異物を細胞内に取り込む作用)として知られています。これが体に入った異物を拒否する反応の一つで、「免疫作用」(体を守る作用)の一つです。 赤血球が「血球部分」の約96%を占めているのに対し、白血球は血球中の約3%を占めていて、通常は、血液1立方mm中、約6、000〜8、000個。大きさは直径約6〜20μmで、赤血球の7〜8μmという大きさに比べると大きいのが一般的で、血液映像で見ると、赤血球の3倍ぐらいがある人が多いようです。 ただ、白血球は、赤血球のような単一細胞ではなく、数種類のタイプがあり、以下の構成でできています。 そして、白血球が少なくなると、細菌を殺せなくなるので、体に細菌がつきやすく、感染症を起こしやすくなり、感染を起こすと、「腸炎」、「皮膚や粘膜の荒れ」、「高熱」、「肺炎」などが起こりやすくなります。 6.有棘赤血球 そして、この有棘赤血球が多いと、寝ても疲労が取れない状態になりますので、疲れは溜まる一方になってしまい、体内の免疫システムのバランスが崩れてきて、生活習慣病発生の原因になると考えられています。 最近の遺伝子工学によりますと、DNAには寿命があり、加齢とともにDNAのシッポが切れてきて、「シッポが切れる時が寿命の時」という説明がなされています。 それは、ニワトリの胎児の心臓組織からり小片を取り出し、それを栄養液に浸し、毎日、細胞から文筆された老廃物を取り除くと同時に、栄養液の入れ替えを行ったのです。 アレキシス・カレル博士は、この実験による化学調査で、「自家中毒」すなわち、自分の体内で発生した毒素によって中毒を起す、という傑作を作り上げ、「細胞は不死です。
細胞が浮かんだ液体が退化するのです。だから、この液体を定期的に取り替えて、いつも細胞が食べるものを与えるのなら、我々の知る限り生命の脈動は続くでしょう」と述べています。 体内の水分に関しては、中医学(中国の国医学)でも、「水毒」という概念があり、「どうしても治療がうまくいかない場合は、水毒を疑え」と言っています。 そこで、栄養液の中心となる「水」から考えるのですが、「水はあまりに奥深いので、一言で説明することはできません。 7.バクテリア 中抜けになった赤血球は、当然ですが本来の機能を果たさなくなりますので、赤血球の働きである酸素の運搬ができなくなるわけです。こうならないために白血球が、バクテリアを食べていくわけですが、バクテリアが増えるのは、我々の実験によりますと、「生肉を食べた」(この実験では肉屋さんで「生レバ」
を食べてもらいました)時に増えていました。 9. コレステロールが多い血液
例えば、コレステロールは細胞膜を形成したり安定させたり、性ホルモンや副腎皮質ホルモンなどのホルモンの原料にもなり、血管の内側に張り付いて、血流のエロージョンから血管の保護の役目もしているからです。 コレステロールが恐れられる原因になるのは、肝臓や小腸でせっかく作られても、利用されず捨てられる量が多いと、一時的に蓄えられる胆嚢で、結石の原因となる時もあるからです。 また、コレステロール合成に働く、「酵素阻害剤」が投与されると、細胞膜の原料となるコレステロールが不足して、体中の細胞膜が弱くなりガン化しやすくなるという危険性が出てきます。 しかし、これらコレステロールに関する多くの問題は、コレステロールをコントロールする機能の低下によるものであり、機能が低下すると必要以上に血管に付着したり、付着したコレステロールが酸化したり、白血球がコレステロールを食べて、死骸が血管に固着して動脈硬化の原因となるからです。 「動脈硬化」と聞くと、「ああ、動脈が硬くなるのね!」と簡単に考える人も多いようですが、怖いのはその後で、コレステロールが血管壁にへばりつくと、アテローム変性(粥状隆起)というのが起き、血管壁が内側に腫れてきて、アテロームが血管を狭めれば、高血圧の原因ともなりますが、アテロームが剥がれて血管の中を流れていくと、毛細血管に詰まり脳梗塞の原因となるのです。 動脈硬化が進むと、筋肉や腱まで硬くなり、それら細胞の弾力まで失わせてしまいますので、老化とともに、ふくらはぎが細くなってきます。 コレステロールを減らすにはどうすればいいかということですが、「コレステロールを多く含む食品を控える」というのは昔の説で、コレステロールは肝臓と小腸で合成されますので、肝臓の機能低下を起す少糖類(砂糖や果糖等)を控えることです。 ※現代栄養学では、リンゴや柑橘類に含まれる「ペクチン」や「ビタミンC」等を強調する時がありますが、これはそれらの成分を、「単一成分」にして実験した結果であり、複合体としての果物はマイナスになります。 東洋医学では、コレステロール値の高い人の治療は、コレステロールが肝臓と小腸で合成されることから、そのコントロール機能を高めるように、肝臓と小腸を狙って治療し、レシチンの「コレステロール分解作用」と、繊維質で余分なコレステロールを排泄させる目的で、納豆や古漬けなどを食べてもらうように指導します。 高コレステロール値の虹彩写真が、虹彩学にあります。 |
ナマの血液顕微鏡観察より | 予備実験と公開実験から |
巨針療法 |
巨針療法での治療 | |||||
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巨針療法とは、古典で紹介されている九鍼の一つで、太くて長い金属で作られた針を一定の法則に従い、比較的長い距離に渡り(針は最長1mのを使う)、生体内に刺入し、一定の刺激を与え、生体の変調を整え、疾病の治療や予防を計る、高レベルの特殊鍼術です。 ≪中国人民日報≫の記事によりますと、巨針療法の有効率の高さは、世界鍼灸師会の会長や中国鍼灸師会の長老からも高い評価を受けています。 巨針療法を修得するには、鍼灸に対する信念と、学ぶ忍耐と、患者さんへの強い愛情が必要です。 ですから私は、「患者さんへの強い愛情」と、診断での虚実や治療での補瀉が理解できるまでは、巨針の真髄を教えないようにしています。 意釈 答えて云う。
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巨針療法での臨床 | 斉斉哈爾(チチハル)と当院にて |
経絡応用の診断と治療 |
経絡反射で臓器器官を整える |
1.経絡八卦展開図 2.円盤八卦経絡図 3.平面八卦経絡図 4.経絡流注図 5.経絡組合せ表 6.テスト針表 7.要穴一覧表 |
ここは専門的になりますので、予備知識が必要です。 「針灸の勉強は、ツボに始まりツボに終わる」と言われていますが、針灸診察をするにも、針灸治療をするにも経絡(人体を走行するエネルギーの流れ)と、経穴(エネルギーのポイントとなるところ)は、必要不可欠なものです。 その経絡を用いて病気の原因を探り、経穴を用いて治療を施すために、ここでは経絡を応用した診断即治療の説明をします。 最初に経絡の流れている順序の説明からしますと、左図は前ページで説明しました経絡八卦展開図ですが、下段の左右には、「任脈」と「督脈」があります。 そして、自然のエネルギーは常にスパイラル運動をしていますので、今度はそれをスパイラルを表す「円」に乗せるのですが、ここで条件があります。 そこで、「−」の記号を陽(プラスとか、男と言っても可)の記号とし、「--」の記号を陰(マイナスとか、女と言っても可)の記号として、相対応するように並べてみますと、2.の円盤八卦図ができ上がります。 その円盤八卦図の、相対応した対面の卦同士を(爻が二つ以上になると、「け」と言います)平面にしますと、3.平面八卦経絡図ができ上がります。 経絡には「陽経」と「陰経」がありますが、「スタート」という現象は陰性のエネルギーである、拡散力の現れですので、任脈が陰性であることから、スタートは任脈(任脈と督脈は奇経という経絡に属しているので、ここでは任脈と督脈は除外します)の傍にある、「手の肺経」から始まり、「肺」と相対応する「手の大腸経」に流れます。 その経絡の一連の流れをまとめたのが、4.経絡流注図(けいらくるちゅうず)で、赤い矢印の方向に沿って経絡は流注しているわけです。 そこで、経絡の流れを使って、診断即治療を行うには、やはり易の相対応している卦を用いて検討していきます。それは、「卦」で検討すると、相対応する卦というのは、相対応している同士を足すことで、初めて安定が得られるからです。
(両方足せば爻が6個になり、陽「−」の数と陰(--)の数が同じになり、安定した状態を示します) 具体的に、4.経絡流注図で説明しますと、相対応している卦というのは、艮⇔兌、震⇔巽、離⇔坎、の三種類に分けることができ、それぞれを一つのセットとして考えるわけで、セットにしたものをまとめてみますと、5.経絡組合せ表ができます。 この組合せ表の使い方は、例えば、肺経の経絡上に病変がある場合、胃経の衝陽穴に刺針して変化を見ます。
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経絡の使い方 |
東洋医学の原点は「易」です |